気づかないうちに、本名が見られているかも――そんなことがiPhoneの設定ひとつで起こる可能性があるんです。初期設定やアカウント名をそのままにしていると、自分から名乗らなくても本名が他人に露出してしまうことも。
この記事では、iPhoneで本名が表示されてしまう場面と、それを防ぐための簡単な設定方法をわかりやすく解説します。毎日使うスマホだからこそ、安心して使うための対策を今すぐチェックしてみましょう！
iPhoneのデバイス名に注意
iPhoneの本体名は、初期設定のままだとApple IDに登録された名前が自動的に反映されます。そのため、自分では意識していなくても、本名が設定されていることが多いです。この名前は、特定の機能を使用する際に他人に見られる可能性があるため、注意が必要です。
例えば、以下のような場面で本体名が表示されることがあります。
- AirDrop：近くのデバイス同士で写真やファイルを送受信する機能
- テザリング：iPhoneをインターネット共有の接続先として使用する機能
電車やエレベーターなどの狭い空間でこれらの機能を使用すると、接続先の名前として本名が表示され、他人に知られてしまうリスクがあります。
ただし、この本体名は「自分のiPhoneだと分かる名前」であれば良いため、必ずしも本名である必要はありません。
本名を避けたい場合は、以下の手順で名前を変更しましょう。
iPhoneの名前を変更する方法
iPhoneに表示される名前はどうやって変更するのかというと以下の手順で変更できます。
- 設定アプリを開き、「一般」を選択します。
- 「情報」をタップし、「名前」を選択します。
- 名前を入力する画面が表示されるので、本名以外の分かりやすい名称を入力してください（例：「Hana’s iPhone」やイニシャルなど）。
※この変更は、Apple IDの登録名には影響を与えません。
AirDrop(エアドロ）で名前が表示されないようにする方法
AirDrop（エアドロップ）は、近くにいる人と簡単にファイルを共有できる便利な機能ですが、設定次第では自分の名前が他人に見えてしまうことがあります。
知らない相手に見られるのは避けたいですよね。
以下の手順で、名前が表示されないように設定を変更しておきましょう。
コントロールセンターで設定を変更する方法
- コントロールセンターを開きます。
- ホームボタンなし：画面右上から下にスワイプ。
- ホームボタンあり：画面下から上にスワイプ。
- 左上にある通信機能のアイコンが集まったボックスを長押しします。
- 表示されたボックス内の「AirDrop」をタップします。
- **「受信しない」または「連絡先のみ」**を選択します。
設定アプリで変更する方法
- 設定アプリを開き、「一般」を選択します。
- 「AirDrop」をタップし、**「受信しない」または「連絡先のみ」**を選択します。
知らない人から不適切な画像を送りつけられる「AirDrop（エアドロップ）痴漢」などの被害を防ぐためにも、普段は「連絡先のみ」や「受信しない」に設定しておくと安心です。
テザリングで名前を出さないようにする方法
テザリングのiPhoneの表示名を変更するにはどうするのか？
iPhoneのテザリング機能を使うときも、設定次第では本体名が他人に見えてしまうことがあります。
名前が他人に表示されないよう、以下の手順で設定を変更しておきましょう。
コントロールセンターで設定を変更する方法
- コントロールセンターを開きます。
- 左上にある通信機能のアイコンが集まったボックスを長押しします。
- 「インターネット共有」のアイコンをタップすると、「検出可能」と「検出不可能」を切り替えることができます。**「検出不可能」**に設定しましょう。
設定アプリで変更する方法
- 設定アプリを開き、「インターネット共有」をタップします。
- 「ほかの人の接続を許可」をオフに設定します。
iCloudメールの名前がバレるケースとは？
iCloudメールの送信者名も、iPhoneの本体名と同じように初期設定ではApple IDに登録した名前がそのまま表示されます。
そのため、本名が送信者名になっていることが多いです。
仕事や学校で利用する場合は本名の方が適していることもありますが、メルマガ登録やカジュアルな用途では本名を避けたい場合もありますよね。
そんなときは、以下の手順で送信者名を変更しておきましょう。
iCloudメール送信者名の変更手順
- 設定アプリを開き、画面上部に表示されている自分のアイコンをタップします。
- iCloudを選択し、メニュー内のiCloudメールをタップします。
- 「名前」欄に、本名以外で使いたい名前を入力して完了をタップします。
※送信者名を変更しても、Apple IDに登録されている名前には影響がありません。用途に応じて適切な名前を設定しておきましょう。
iPhone連絡先アプリの「マイカード」にも要注意
Apple IDに登録した名前が影響するもう一つの場面が、連絡先アプリの「マイカード」です。この「マイカード」とは、自分の連絡先情報をまとめたカードで、連絡先アプリの一番上に表示されます。
iPhoneにApple IDを設定すると、その名前が自動的に反映されてマイカードが作成される仕組みです。
マイカードの情報が思わぬ形で使われるケース
マイカードには、名前のほかに住所や誕生日なども登録でき、マップアプリやカレンダーアプリと連携して便利に使うことができます。
ただし、その一方で、この情報が他人に見られる可能性もあるため注意が必要です。
たとえば、iOS 15で登場した集中モードでは、「集中モード状況の共有」という機能があります。この機能がONになっていると、メッセージを送った相手に「◯◯さんは通知を受け取らないようにしています」と自動で通知が送られる仕組みです。
この「◯◯さん」の部分には、マイカードに設定された名前がそのまま表示されるため、本名が登録されているとそのまま相手に見られてしまうことになります。
マイカードの名前を変更する方法
自分の名前が見られるリスクを減らしたい場合は、以下の手順でマイカードの名前を変更しておきましょう。
- 連絡先アプリを開き、画面の一番上に表示されているマイカードをタップします。
- 右上にある編集をタップし、本名以外で使いたい名前を入力します。
集中モードの「身バレ」を防ぐ
さらに、「集中モード状況の共有」をOFFにすることで、マイカードの名前が他人に表示されるのを防ぐことができます。ただし、この機能をOFFにすると、集中モード中に連絡してきた相手に通知が行かなくなるため、使い方に応じて調整しましょう。
集中モード状況の共有をOFFにする方法
- 設定アプリを開き、集中モードをタップします。
- 使用している集中モードを選択し、集中モード状況をタップします。
- ON/OFFのスイッチを切り替えて設定します。
